大会長挨拶

ご挨拶

第32回 視覚障害リハビリテーション研究発表大会
 名誉大会長
 小田 浩一 東京女子大学教授
 大会長   新井 千賀子杏林アイセンター

第32回 視覚障害リハビリテーション研究発表大会 名誉大会長 小田浩一
名誉大会長 小田浩一

第32回 視覚障害リハビリテーション研究発表大会 大会長  新井千賀子
大会長  新井千賀子

 本大会のテーマは「継承と前進」です。

 21世紀に入り4半世紀が過ぎようとしていますが、この間にもロービジョンケアがよりクローズアップされ始め、タブレットやスマートフォン、AIの導入など視覚障害を支援する機器の格段の発展、超高齢化社会、少子化による人材不足など視覚リハビリテーションを取り巻く状況に様々な変化が起きています。

 このような状況を踏まえ、すぐれた視覚障害リハビリテーションの実践や知見を「継承」しつつ、未来の視覚障害リハビリテーションを一歩「前進」させよう!という運営企画委員会の意気込みを込めております。また、協会の大会運営企画も各地域のリハに関わる会員の協力連携体制の構築という従来からの目的を踏まえつつ新たな方法を模索し、こちらも「継承と前進」というテーマで取り組んでおります。その一つの試みとして本大会は、大会運営企画委員会を視覚障害リハビリテーション協会の一つである会員活動支援委員会が担当しています。この委員会は、地域ブロックと分科会の代表で構成されており、全国各地の地域の皆様のご協力、縦軸に専門分科会の専門性のエッセンスという相互の協力が織りなす大会を目指しております。

 主要なプログラムとして、2つのシンポジウムを企画しております。昨年秋に、「継承と前進」のテーマに多くの方々が参加していただきたいと考え、会員へのアンケート調査を行いました。その結果を反映し先輩から後輩への「継承」としてシンポジウムI「公開討論:先輩!視覚リハで困ってます」として第一部が”若手のぶっちゃけ 「先輩、”そこ”どうやっていますか?」”第二部がエキスパートの秘伝開帳「視覚リハの”そこ”がコツ」第三部を総合討論として構成しました。そして、最終日には、継承から「前進」していくエネルギーを充電できるようなシンポジウムIIとして”見えない? 見えてる?壁を取っ払え!!「制度・職種・領域の壁を超える視覚リハ」”を企画しております。

 さらに、会員活動支援委員会の各地域 各分科会の委員が大会運営を経験することで大会運営を「継承」していただき、今後の地域ブロックや分科会が主体となった大会開催のへの「前進」を模索しております。

 多くの研究発表と活発な分科会、地域ブロック会を中心にこれらのシンポジウムで当事者とそれをとりまくリハや様々な活動に関わる人たちの未来が、これまでを「継承」しさらに「前進」する一つの起爆剤となるような大会なればと、委員会一同願っております。

大会企画運営委員(会員活動支援委員会)
 岡島喜謙(余暇活動分科会)
 押野まゆ(情報アクセス分科会)
 金井政紀(副委員長)
 金平景介(中四国ブロック)
 近藤わかな(中部ブロック)
 城谷直人(OM分科会)
 関谷香織(高齢分科会)
 多田大介(東北・北海道ブロック)
 奈良里紗(ロービジョン分科会)
 橋本伸子(北陸ブロック)
 藤縄泰彦(関東・甲信ブロック)
 本田孝文(九州ブロック)
 安山周平(近畿ブロック)